英語学習最大の難関は、そもそも始めること!

14年振りの再会!
このお正月、家族を連れて、バングラデシュ人のアイシャに14年振りに再会しました。
最後に会ったのは、ワタシが国際NPOでバングラデシュに駐在していた頃で、彼女は中学生。
当日会う前は、おてんばでいたずら好きなアイシャが、どんな大人の女性になったか楽しみでした。
「やっぱし男尊社会のあの国にいたら、それなりのおとなしい成人女性になるんだろうか・・・?」
ともボンヤリ考えていましたが、実際に会ったらまったく変わっていなくて安心しました。
バングラデシュも次第に開かれた社会になっているのかもしれません(笑)
すったもんだが起きたのは、妻がアイシャを観覧車に乗せようとした時のこと。
「こんな大きいのはバングラデシュにはないし、ここまで来たからには是非!」という姿勢の妻に対し、あのアイシャが意外なくらい断固拒否。曰く、
「あんな高いところ、あり得ない!」
「下から写真を撮るだけで十分」
「乗せてもらってもお金のムダになっちゃう」
正直、「嫌がっていると却って乗せたくなるなぁ♪」という意地悪な(!?)思いも頭をよぎりましたよ。
でも、あまりにギョッとした目つきでこわばっているもんで、さすがにワタシも「これはイジってはいけないヤツだ」と居たたまれなくなりました。
「ま、まぁ、無理して乗るようなものでもないしね。さ、次行こ、次・・・」
ワタシがそう言おうとした矢先のこと、我が3人の娘たちはその純粋さゆえに、残酷とすら言える暴挙に出ました。
「ねぇ、アイシャちゃん。早く行こう!」
娘らは口々にそう言いながら、アイシャの両手を引いてサッサと乗り場へ向かってしまうではありませんか。
恐怖で固まっていたアイシャも、日本人の幼子たちに向かって片言の日本語では事情を説明できず、さりとて自分になついてくれる子らの手を無理やり振りほどくのも忍ばれたのでしょう。
アイシャは困り果てた表情を見せましたが、そのまま両手の自由を奪われたまま、観覧車乗り場へ連れられていきました。
その後アイシャはどうなったかって?
ワタシ、もうビックリしましたよ。
だって、乗ったらフツーにはしゃぎまくって楽しそうにしてるんですもん!
やれ、「遠くに山並みが見える!」だの、
やれ、「町並みを背景に写真を撮って」だの(←バングラデシュ人は撮られ好き)、
結局、ガラスにかぶりつきではしゃぐ娘たちと同じくらい楽しんでいました。
高所恐怖症が体現する、英語学習の最大の難所
そんなアイシャを見ていてワタシは、「うーむ」と静かに唸ってしまいました。
観覧車に乗るまでと乗ってからの、アイシャの態度の変わり様。
彼女の様子を見ていると、英語学習におけるひとつの重要な真理が改めて思い出されました。
それは、英語学習における最大の難関は、
学習を始めることである!
ということです。
止まっている状態から動き始めるのって、ゼロをイチにしていくのって、ものすごく大変なんですよね。
エネルギーだけでなく、「エイヤー!」の思い切りが必要になります。
ほら、身に覚えはありませんか?
「英語を勉強しようかな」「英語ができるようになりたいな」という気落ちが芽生えたときって、「どうせ・・・」とか、「今更・・・」とか、とにかく「今は英語学習を始めるのに相応しい時ではない」というあらゆる理由が頭に降って湧いてきがちになるんです。
いわば、もうひとりの自分に、新しい一歩を邪魔されちゃうんです(笑)
でも、そんなもう一人の自分に知らんぷりして、何かに突き動かされていざ英語の勉強を始めちゃうと、意外にスンナリいっちゃうものなんです、往々にして。
「こんなことならもっと前に始めていればよかった・・・!」
と、拍子抜けすらしてしまうかもしれません。
観覧車ではしゃぐアイシャにも、「あれだけイヤがっていたのに!?」と思わず言ってしまいましたよ。
そうしたらアイシャは涼しい顔で、「ゆっくりと上がっていってるから大丈夫です」ですって!
ワタシは彼女にこう返しました。
「子どもに手を引かれるままに、思い切って乗ってみて良かったでしょ?『怖そう』って気持ちも確かに判るし、観覧車に乗らなくても別に死なないよ。でも、エイッ!と踏み出さなかったら、この開放感や新しい眺めを味わえなかったんだよ?」
あなたも、もしも「今年は英語を勉強してみようかなあ」と思ったら、先ずははじめの一歩を踏み出してみることをオススメします!
何しろ、その時点で英語学習の最大の難関を乗り越えちゃったことになりますからね。
後にはそれ以上大変なことはもうありません(笑)
ぜひこの2019年を、英語を身近な道具にしていく年にしちゃってください!
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